いいかげんでちょうどいい

中年窓際貴族がお茶を一服お淹れします…

井川意高さん

あっちゃんの動画を観て。なんか不思議な魅力があるというか。惹かれて、ディグってしまった。


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上場大企業を経営する一族の3代目として生まれ、筑駒→東大法学部卒と国トップレベルの頭の良さ。それこそ漫画に出てきそうな貴族を初めて見た、って感じ。話す内容も理路整然、喋り方や所作などがどこか優雅さや落ち着きがある。生まれてから死ぬまで一切お金の心配をする必要がない環境におくと、人はこうなるんだろうなっていう。

ところが、生まれも育ちも能力にもそこまで恵まれている人が、ギャンブルに、106億円擦るまでハマるっていうのが、面白い。やっぱりギャンブルとシャブは恐ろしい。理屈じゃない。理性で到底太刀打ちできるものではないんだろうな。

創業家である井川家は、意高氏の逮捕・収監をきっかけに反・井川派によるクーデターで会社を追い出されるんだけど、今現在(2023年)の大王製紙がどうかというと、だいぶ業績が厳しいようで。

井川さんは、「やっぱりサラリーマン社長はだめだ」と。「(庶民は)自分さえ良ければ良い、と思ってしまうんだ」と、言ってたけど、確かにそれはあると思う。若い頃の自分だったらその考え方にはかなり反発したかもしれないけど、庶民たちのおためごかしを40年間目の当たりにし続ければと考えも変ろうというものだ。

企業のトップもそうだし、政治家だってそっちのほうがいいんではないかと思ってしまう。確かに素晴らしい人格をもっている庶民も沢山いるんだろう。だけど、時空的にも広い視点で見たときに、「役割としての階級」はある程度あってもしかるべきなのではないだろうかと、思わないでもない。今後の大王製紙には否が応にも注目してしまう。

まあ多分こういう上級階級の人たちには、いつも庶民からの妬み嫉みの対象になってしまったりとか、それこそノブレス・オブリージュ的なことだとか、こういう人たち専用の苦しみがあるんだろうけど、井川意高についてはやはりお父さんが暴君であったというのが、その大きな一つだったみたい。なんか福本伸行の漫画に出てきそうなお父さんだ。

この、お父さんとの愛憎が描かれているのが「熔ける 再び ~そして会社も失った~」。

私、家族ものが弱いんでね~。

最後は結構泣けます。貴族も人間なんだな。

 

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